【前世療法事例㊹】①漠然とした不安感に襲われる理由

前世療法事例
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 2021年3月(ショートセッション90分)
太田さん(仮名) 50代女性

(前世療法を受ける動機)
いつも不安がつきまといます。
自己一致(統合)させても、頭の中に不安がいっぱいあります。
なぜかふと前世療法を受けてみようと思いました。

(カウンセリングでわかったこと)
いつも漠然とした不安が押し寄せてくること
みんな、私のことがいなくても気にならないだろうと思うこと
私が注ぐ愛はあるが、私に注がれる愛はないと思っていること
頼りにされるのは嫌いなこと

イデア
イデア

潜在意識の奥深くで、「こんな私が大切にされてはいけない」と思い込んでいるようです。
周囲からの優しい行為も、素直に受け入れられず、憤りの奥にある虚しさを感じ、「どうして私じゃないの?」という深層心理の言葉から、漠然とした不安を感じている前世の太田さんに会いに行きました。

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太田さんは、少し寂し気な表情でこう話しだしました。

私は、20代後半の女性で、可愛らしいクルクルの金髪…でも、みすぼらしい普段着のドレスを着ています。
家族はいません。
今は、石畳みの上で膝を抱え、泣き崩れています。
「悲しい…」街を歩く周囲の人は、私を見て見ぬふりをしています。

イデア
イデア

幼い頃の場面へ誘導すると、太田さんはニコニコと話してくれました

テーブルの上にたくさんの焼かれたパンがあります。
家族は父、母(現世の母)、兄、姉、末っ子の私がいます。
みんなが笑顔で、テーブルの上のパンを見ています。

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テーブルに頭が届かない小さな私を、みんなが可愛がっています。
幸せです!

でも、みんなでパンを食べようとしたその時…

でっぷりとしたお腹の3人組みの泥棒が突然入ってきて、私以外みんな殺されました。

私は兄の指示で、暖炉の隙間で、声を出さないように隠れていました。
パンをめちゃくちゃにされて…何でこんなことになったのか…何が何だかわかりませんでした。
その後は私は裸足で逃げ出しました。


40才くらいになると、私は嫌な大人になっていました。

使用人に「儲けが少ない!」と、目を吊り上げて怒鳴って。
でもそれがいいとか悪いとか、罪悪感のようなものはありません。

仕事は好きじゃないけど、仕事をしないと「自分の存在価値がなくなってしまう」からやっています。
上司はがめつい男前のおじさん(現世の旦那)で、その上司は、私を拾ってくれた人です。
表面的には慕っていますが、好きでありません。

私はというと、心の中は空っぽ…私の言葉に真実はひとつもない…ずっと「死んでしまいたい」「野垂れ死にしたい」それだけを考えて生きてきました。

本当の気持ちは、ずっと昔にしまってしまいました。

その後しばらくして、私は亡くなりました。
石ノ塔の中にある、冷たいベッドで一人亡くなりました。
家はありません。
ここは教会の隅っこで…暗くて冷たい…。

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終わった!
毎日この日を待っていた!
魂になったら、気持ちが軽くなっていきました。

亡くなって、ずっと心にしまっていた、大好きな家族と再会しました。
みんな笑っている。嬉しい。
ありがとう!!
みんなでパンを食べたい。
お母さんの作ってくれたパン。

お父さんが私に言っています。
「ほら、いっぱい食べな」って。

麦がいっぱい見えてるパンです。
幸せです。



イデア
イデア

これが太田さんの初めてみた前世です。
物乞いをして何とか生きてきたようです。

心のどこかに、寂しい…という本当の気持ちを隠し、いつしか感情さえなくなっていったようでした。

現在も襲ってくる不安感は、この時から始まったのかもしれません。
それも当然です。
突然意味も分からず、家族を失ったのですから。

けれど、太田さんはなぜこのような理不尽な体験をする必要があったのでしょうか?

さらに別の前世へと、私は誘導していきました。
すると、驚くべき人生を過ごした前世が顔を出しました。

続きはまた次回に。

お読みいただきありがとうございました★

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