- いつも漠然とした不安が押し寄せてくる
- みんな、私のことがいなくても気にならないだろうと思う
- 私が注ぐ愛はあるが、私に注がれる愛はない
- 頼りにされるのは嫌い
そう話していた太田さんの、前世療法セッションの続きです。
テーブルに頭が届かない小さな私を、みんなが可愛がっています。
幸せです!
でも、みんなでパンを食べようとしたその時…
でっぷりとしたお腹の3人組みの泥棒が突然入ってきて、私以外みんな殺されました。
私は兄の指示で、暖炉の隙間で、声を出さないように隠れていました。
パンをめちゃくちゃにされて…
何でこんなことになったのか…
何が何だかわかりませんでした。
その後は私は、裸足で逃げ出しました。
40才くらいになると、私は嫌な大人になっていました。
使用人に「儲けが少ない!」と、目を吊り上げて怒鳴って。
でもそれがいいとか悪いとか、罪悪感のようなものはありません。
仕事は好きじゃないけど、仕事をしないと「自分の存在価値がなくなってしまう」からやっています。
上司はがめつい男前のおじさん(現世の旦那)で、その上司は、私を拾ってくれた人です。
表面的には慕っていますが、好きでありません。
私はというと、心の中は空っぽ…
私の言葉に真実はひとつもない…
ずっと「死んでしまいたい」「野垂れ死にしたい」、それだけを考えて生きてきました。
本当の気持ちは、ずっと昔にしまってしまいました。
その後しばらくして、私は亡くなりました。
石ノ塔の中にある、冷たいベッドで一人亡くなりました。
家はありません。
ここは教会の隅っこで…暗くて冷たい…。
終わった!
毎日この日を待っていた!
気持ちが軽くなっていきました。
(ずっと心にしまっていた、大好きな家族と再会)
みんな笑っている。嬉しい。ありがとう!!
みんなでパンを食べたい。
お母さんの作ってくれたパン。
お父さんが私に言っています。
「ほら、いっぱい食べな」って。
麦がいっぱい見えてるパンです。
幸せです。
これが太田さんの初めてみた前世です。
一人になってからは、物乞いをして何とか生きてきたようですが、心のどこかに、寂しい…という本当の気持ちを隠し、いつしか感情さえなくなっていったようでした。
現在も襲ってくる不安感は、この時から始まったのかもしれません。
それも当然です。
意味も分からず、突然家族を失ったのですから。
けれど、太田さんはなぜこのような体験をする必要があったのでしょうか?
さらに別の前世へと、私は誘導していきました。
すると、驚くべき人生を過ごした前世が顔を出しました。
続きはまた次回に。
お読みいただきありがとうございました★
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