私のセッションにいらっしゃる方の中に、
「イメージ力がなくて、ヒプノセラピーは合わないと思うんです」
「以前ヒプノを受けたんですが、何もわかりませんでした」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
今日はそのようなクライアント様のセッション内容を、説明を少し交えながら、書きたいと思います(^^)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(イメージ力がないとおっしゃる森さんに、まずは、足元の様子から見ていただきました。)
裸足?靴を履いている?それとも他の何かなのですか?
平らで固い地面を感じます。ブーツを履いてるみたいです。黒いズボンを履いて…コートも黒いみたいです。
(最初はよくわからない、手探りな感じがあると思いますが、人には五感があります。そして、視覚タイプなのか? 聴覚タイプなのか? それとも違うタイプなのか? を、事前にテストすることで、こちらも問いかけを変えながら進めていきます)
どんな髪型のようですか?
長い髪…クルクルしています。あ、私は男性で40才くらいです。
(少しずつご自身が見えてきましたので、周りの様子を見ていきます)
霧が掛かっています。夜みたい。
私は警戒している感じがします。なんだろう…敵(兵士)が来ないか?みたいな感じです。
この国は他国の支配下にいるので、自由がありません。
街灯が1つ、それと石畳が見えます。
(家族構成をみていきます)
妻と3才の娘(現世の娘)が家にいます。
2人のことを、とても愛している感じがします。
ーーーーーーーーーーーーーーー
このように、最初に出てくる場面は、8割方自己紹介のような場面が出てきます。
1割はその人生で一番大きな出来事…
例えば「燃えている!」とか、大切な何かが目の前から消えてしまったとか、
「怖い…怖い…」と、何が起きているかわからないけれど、酷く感情が揺さぶられている瞬間など。
このような時、人は顕在意識と潜在意識の間にある、普段しまっているフィルター(クリティカルファカルティ=判断のフィルター)が緩んで、潜在意識の情報を顕在意識が捉えて言葉にしている状態です。
けれど、何となく見えているようなイメージを、「これは自分が作り出したイメージだ」「前世ではないと思う」など、判断をすると「フィルター」が閉まってしまいます。
大切なのは、今見えているイメージを疑わずに進めていくこと。
そうすると、ある時スコンと落ちた感覚になり、涙も感情も勝手に動き出して、聞かれたことがまるで知っていることのように話し出すようになります。
ですので、大切なのは「疑わないこと」。
見えているイメージは前世だとか、違うとか判断せず、とにかく進んでみよう!と勇気を出すこと。
これがポイントです。
けれど、1割(弱)は何も見えない。感じないと言う人がいます。
これは、目を瞑って待っていれば、目の前に映画のスクリーンのように見えてくると、勘違いされている場合です。
事前説明は、そのセッションの8割を占めるほど重要ですので、しっかりとお話をさせていただいています。
そして「どのように見えるのか?」「思い出すのか?」の事前練習もさせていただいています。
さらに必要な場合は、記憶の仕組みと、潜在意識と顕在意識の役割などもお話しています。
そうすることで、前世を思い出す確率が上がってきます。
さらに、それでも見えない、思い出せない場合は、「感情」や「感覚」から前世に繋がる扉を開いていきます。
この辺りは、セラピストがクライエントの感情を引き出す熟練度やクリエイティブな感性が必要なところかもしれませんが、
感情を表に出せる方は、前世へアクセスすることも得意ということです。
ちなみに、体の部位によって特定の感情パターンを保ちやすい所があります。
悲しみや喜びは胸の辺り、怖れや怒りは体全体の、特に表皮に近い所や手足など末端で体験しやすいです。
ですので、イライラが募ると手や足が出てしまうんですね。
これらは泣くことで解放される仕組みですが、それができず溜まってしまうと、渦を巻いてそのエネルギーが放出されるのを待っている状態になります。
そのエネルギーは、理由もなく悶々としたり、イライラしがちだったり、泣きたくなったりの原因でもあります。
もっと行くと、体に影響が出てきます。
これらは泣くことで放出されるのですが、大人になると我慢したり、感じないようにして、見て見ぬフリをして溜まっていきます。
だから、泣けるときに泣いてしまいましょう。
怒りたくなったら、お風呂で思いっきり怒って、泣いてしまいましょう。
そして、自分のインナーチャイルドにも、「泣いていいんだよ」って、声を掛けてあげましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、森さんはどんな前世を送ったのでしょうか?
また次回書きたいと思います(^^)
お読みいただきありがとうございました★
コメント