イデアawarenessセラピーの保坂です。
久しぶりに「前世療法」の事例をご紹介します!
こんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。
・ひとりで何でも頑張ちゃう方
・きちんとしなきゃ!が強い方
・人と気持ちが通じ合わなくてつらい方
クライアント:木下さん(仮名)
セッションメニュー:継続セッション(2回目)
繰り返している問題や、起きている不本意なこと、なんかこの人、気になるんだよな…などはありますか?
職場の人で、不公平を訴えてくる方がいて。
いつもブツブツと愚痴を言ったりして、私がそれを聞いているんですけど。
でも気持ちはわかるんです。
上司はその方の話を聞いても、なんというか行動が伴わない人だから。
それの何が問題というか、不本意だなって感じていますか?
不平不満を言うこと?上司やその人を理解できないこと?
自分とは考えが違うこととか、どんな感じですか?
うーん…なんか、職場の人が…なんていうか…みっともないなって感じちゃうんです。
思ったことを口に出したり、表に出したりして…自力で頑張らないっていうか。
そうなんですね(^^)
ということは、木下さんは思ったことを口に出したりしないで、自己完結したり、
ひとりで頑張っちゃうタイプかな?と想像するんですが、どうですか?
…愛とか宇宙とかそういうのは嫌なんですよね。そういうものに委ねる気はないっていうか。
だから、すごく頑張ってきました。相談もあまりしないですし。
ちゃんとできないといけないし、自立できないとダメですし。
職場でのことから、少しずつ木下さんの思い(信念)が見えてきました。
「ちゃんとできる」というのは、木下さんにとってはどんな感じですか?
自分の面倒を見られるとか、人と争わないとか。
ちゃんとしていない自分は愛されないとか、自立していない自分は価値がないとか、そんな風に感じてしまった体験をしたことはありませんか?
木下さんには3人のお子さんとご主人がいます。
仕事が忙しくなかなか家にいないご主人でしたが、木下さんの初めての出産には「必ず行くから!」と言ってくれていました。
けれど実際は…
さらにいろいろな出来事が重なり、木下さんはひとりで子育てをしながら、つらい思いが重なっていきました。
自分のことはもちろん、子どものことを気軽に話せる人がいない環境でした。
孤独でした。本当に。
キッチンドランカーにタバコ…
母乳もダメだった…
知り合いもいなくて、夫も帰ってこない。
子供と一緒だけど、ずっと一人だと感じていました。
お子さんも大きくなった今、ご主人にこの思いを話したことはありますか?
はい。会話をちゃんと始めなきゃと思って、デートの提案したんですけど。
いちばんわかってもらいたい事が、夫はわからない…って言うんです。
木下さんは、今までの思いを話してくれました。
義父母は子ども(孫)のことを否定して、「こうしなきゃダメだ」と要求してくること。
ご主人も両親に同調して、世の中の常識に当てはめようと子どもをコントロールしようとすること。
子どもや私の気持ちに沿って行動をしてくれないこと…。
その不快感、強い感情に記銘された「前世」へと誘導していきました。
前世の扉が開くと、まず自己紹介的な場面が現れます
40歳くらいの女性が出てきました。
「綺麗じゃない…顔のシワ…たるんでる。貫頭衣のような服を着ている。頭が大きい。見た目が…。すごく怒っている。自分を取り巻く環境に、思い通りいかない人生に」
隣には5,6歳の小さな男の子がいます。
「可愛い、とっても。自分の子なのか?よくわからないけど、とても大切に思っています。この子は今の長男みたいです」
何に対してそんなに怒っているのか?を見ていきました
「荒廃した感じ…災害、戦争?何だろう…何が起きているの!」
周りの様子が見えてきました。
隣には男の子がいます。
「何も、何も無くなった!私は子どもを守ろうとしています。子どもは何もしゃべらないけど、私の手を離さないようにぎゅっと握っています。ここには誰もいない…どうしていいか…この後どうしたらいい?!」
前世の木下さんは憤りと不安を同時に味わっているようでした。
その後どうやって生きていったのか?を見ていきました
生き残った人たちがいて、その中でまとめ役(リーダー)をしてくれている男性がいます。これは今の父みたいです。リーダーは光輝いています。強いエネルギーを持った人。それに信頼感があります。下を向いていた人たちが彼のもとに集まって、コミュニティが出来ていきました。私と子どもは積極的には入っていかれないけれど、そのコミュニティの中にはいます。でもその後、コミュニティの中で争いが起きました。リーダーに対して反対意見を言う人がいて。
私は教養がないし、視野が広いわけでもない。ただ生きるために入ったコミュニティに、何が起きているのかよくわかっていない。ただ、意見を言い合っている男たち、争っている様子を怖いと思っています。
反対意見を言う男は、自分の意見を通そうとする人で、話を聞こうとしない感じです。リーダーを説得しようとしています。でも平行線。
反対意見を言う男性は、今の夫みたいです。その男性は熱弁をふるって、とてもエネルギッシュです。そのエネルギーに引っ張られて、私はその彼を支持しているようです。
その後、国からの保護を受けて、暮らしは立て直されていきました
その彼が、国から支援を受けられるように掛け合ってくれたおかげです。
大きくなった子どもが、彼の手伝いをするようになり、私たちは居場所を持つことができました。
私は、子どもが無事に育ってよかった!と安心しています。
彼と子どももいい関係を築いています。
そうか、他の人に任せればよかったんだ…と(涙)。子どもが育ってよかった…もう死んでもいい。そんな安心感を感じています。
人生の最期の場面の後、人生を振り返ります
土間で休んでいたら、そのまま…
でも、もう大丈夫。子どもは信頼できる人に託すことができたから。
私がいなくても、子どもは大丈夫だから。
(そうして彼女は魂の存在に戻りました)
青い空!白く光っている…気持ちがいい!
(人生を振り返りました)
私は、学ぶ機会がなかった。知識的な学びが。
読み書きもできなくて、無知ゆえに、勢いやエネルギーがあると感じる人についていったけど、結果本当によかった(涙)。
子どもには何もしてあげられなかったけど、彼の仕事ができるようになって誇らしげに笑っています。
コミュニティの中のすみっこにいて、何もしゃべれなくて、見た目も醜い私を、彼はいつも気にしてくれていました。彼は、私にこう言っています。
「自分を信じてくれてありがとう」
私の方こそ、こんなちっぽけな自分を認識してくれたこと、子どもを信じてくれたこと、感謝でいっぱいです。
彼は母親思いで、信頼ができる人でした。
それに勉強ができました。
社交的ではないけれど、人のできる面を見る人でした。
彼は私のやさしさを見てくれて…
つらくても子どもをいちばんに考えていたこと。
どんな状況でも子どもの手を離さなかったことを(涙)。
前世の自分と今の自分が対面し、メッセージをもらいます
えらかったね!子ども優先の人生だったけど、最後は安心でいっぱいだったし。
でも、自分のこと、もう少しやってもよかったんじゃない?
私は感覚で生きていたから、自然と子どもを優先にしていたんだ。
自分が醜いことは自覚していたけどね、コンプレックスとは思っていなかったよ。
次の人生は…みんなを幸せにしてほしいな。
ふふふ。また、周りの人を優先ですか?
まずは自分が幸せにならないとね♡
木下さんはその後、いろいろなことを思い出されました
自分は娼婦として生きるはずだったが、醜さゆえ難を逃れたこと。
あの子ども(現世の長男)は、自分の子どもではなく、あの災害、戦争?で私の手を握ってきた知らない子だったことなど。
そして、それが自分も生きようと思えたことなど…。
長男さんが赤ちゃんだったころ、きっと同じようにお母さんの手をギュッと握っていたんだろうと思います。
「僕がいるから、大丈夫だよ」って。
そして、現世のご主人も魂レベルではわかっているんですね。
木下さんの優しさを。
でも今世では木下さんは、本来のやさしさ、愛を出し切れずにいる。
それを揺さぶろうとして、魂たちは助け合いいろいろな現象が起きているとも言えます。
その現象は、人間としてはつらくて耐え難いと感じることだとしても、です。
木下さんは、まさに本来の自分に戻る、変容の段階にいます。
「愛」の段階です。
言葉そのものではなく、そのエネルギーを感じる領域です。
目で見えるもの、見た目などではなく、存在そのものを感じる領域です。
さて、そんな木下さんが次に思い出した前世とは?
次回に続きます⇩⇩⇩
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