【前世療法】好きな人と結ばれないことで罪を償う(その②)

前世療法事例

前回の続きとなります。
⇩をお読みいただいてから、ぜひご覧ください(^^)

庶民的な感じの家の中にいます。寝たきりの母がいて…私は男の子みたいです。弟もいます。とても可愛くて仲のいい兄弟です。母は体が弱いながらも私たちを大切にしてくれる、大好きです!
父は…いません。父のことを考えると、汚いおじさんって感じで軽蔑している感じがします。何ていうか…役立たず、みすぼらしい感じ…。

※セッションは守秘義務のもと行っております。
※華さんにはブログでの公開、シェアをご了承いただき掲載しております。
※構成上、華さんのお話をわかりやすくまとめています。

2つ目の前世(※1)が出てきました。

(※1)2回目の過去の人生(前世)など、時間軸順ということではなく、「今、華さんが課題としている内容に必要な情報が、前世イメージとして出てきてくれている」ということです。
その際、無意識でその原因を隠そうとしてしまう「防衛システム」が働くことがあり、往々にして1つ目の前世はディフェンスな、カモフラージュ的な形で出てくることが多いように思います。ですので、枝葉ではなく種の部分にアプローチするために、体験セッション以外では、種を目指していくつかの前世を見ることがあります。

1つ目の前世の最後、前世の女性が政略結婚をさせられる時、自分自身に対してこう言っていました。

前世の女性
前世の女性

自分は足手まといだから、父の言うことを聞くことでしか役に立たないから…

この呟きがヒントになるかもしれない…そう思いながら、セッションは進んでいきました。

(重要な場面へ誘導)
私…父を殺しました。母を侮辱したから。寝たきりの母を(涙)。

「役立たずな女! いらないんだ! 寝ているだけで! 役立たず!」
父は母にそう言って、いつも侮辱していました。
私は…鈍器かな…硬いもので。「お前の方が役立たずだ!」と。私は17歳でした。

それから、父を埋めて隠しました。
とても一人では無理だったので、弟(現世の妹)に手伝わせたんです。
このことは母は知りません。
私と弟の二人だけの秘密です。

こうして文字にすると、ミステリー小説のように感じる方もいれば、こんなことを過去世でやってしまったのか…と恐ろしくなる方もいらっしゃると思います。
1000人近く、そしてその2~3倍の前世ストーリーの伴走をしていてわかったことですが、(うっすらでも)見ているイメージが加害者的な恐ろしいものでも、その反対でも、不思議と魂はそれを引き受けているような感覚で見ていることが多いのです。
今の華さんだからこそ、潜在意識が見せてくれる、そんな感じなのだと思います。

さて、華さんの今のテーマに対して、潜在意識やそれを越えた魂は、何を伝えようとしているのでしょうか?
続きをお読みください。

(時を進める)
私は25歳になり、寝たきりの母や弟のためにも働いています。
この人生では、私は結婚はしませんでした。
こんな自分は結婚などできない、してはいけないと思っていました。
父を殺したことは後悔はしていません。
ただ…弟にも手伝わせたこと…それをとても後悔しています。
自分は「小汚い人間だ」…そう思いながら、その後病気で私は最期を迎えました。

前世の彼
前世の彼

やっと終わる…、最期は光の中でそう思いました。
弟が心配です。ひとりで大丈夫かな?と。
苦しい人生でした。ずっとずっと自分を責めていました。
あの汚い男を殺した自分も汚い!
母を守るためだったけれど…。
父は家を出てからも、お金をせびりに来ていました。母はずっと寝たきりだったのに。
父が来ることができないところへ引っ越せばよかったのに、自分はそんなことさえできませんでした。
どこかで諦めていたんです…自分は何も能力がないから、何もできないからって。
だから、自分ができる最高の抵抗をしようと思っていました。

イデア
イデア

そうか…自分は何もないって思っていたんだね。
でもあなたの中に、ちゃんとあったもの、持っていたものがあるよね?
それは何だと思う?

前世の彼
前世の彼

…母を思いやる気持ち(涙)

前世の彼の優しさ、愛が出てきました。
私たちは人間は肉体を持っていますが、それを内包した魂のようなものの構成要素は「愛・感謝」です。
だから、本当は愛や感謝の言動しかできません
けれど肉体を持つと、外側のさまざまな影響を受け、愛が変化していきます。
たとえば…

愛⇒愛されたい⇒思ったように愛されない⇒自責⇒他責⇒悲しみ⇒憎しみ⇒怒り…

こんな風に変化していった先で、言動を起こします。
愛を示したかったのに、怒りの言動をしてしまう…そんな生き物なんですね。

まるで木の葉のようなもので、何枚も何枚も色や形を変え、虫に食われたり落葉したりしながら、原形をとどめないこともあります。

それは自分の一部ではあるかもしれないけれど、すべてではないんですね。

私たちは葉ではなく種であり、その種はいつも愛という源流を受けて成長しているんです。
そしてもっと言えば、源流そのものでもあるんです。
大いなる何か、サムシンググレート、真我そのものなんです。

そう思うことで、自分は素晴らしい存在なんだ!とか、選民意識的な特別感覚を持つことで、自己肯定感をアップさせる!とか、そんな小手先なものではなく、これが「真実」なのだと私は思っています。

だから、セッションでは「前世で何があったのか?」だけでなく、「本来の姿に戻ってもらうこと」を大切にしています。
でも、本来の姿を見るためには、フォーカスしている葉から枝、幹…種とずっと深くを潜らないといけません。
それを怖い、面倒と思ってしまうと、そこまではいけません。
途中で顕在意識が「あまり潜るのは危ないよ」と、介入してくることもあります。
愛に戻る時、痛みを感じたり通ることが多いので、頭(顕在意識)は防衛反応をしめすのですが、愛に戻ることは魂の歓びなんです♡

けれど、それもタイミングや何かの計らいもあるので、ゆっくりと慎重に進めていきます。

話がそれてしまいました…
前世の彼の愛、やさしさが垣間見れたところで、前世の父がなぜあのような「小汚い男」になってしまったのか?も見ていくことにしました。

父は医者でした。
でも、医者なのに…医者なのに大事な人を治せない。
「妻(母)を治すことができない」と絶望していきました。
助けたくて助けたくて…でもできなかった。
それから自堕落な生活になったんです。
父は母を愛していましたし、母も父を愛していたんです。

(父と母が一緒にいる場面)
ベッドに横たわる母を見ています。
何だか今これを思い出して、私は複雑な気持ちです。
父の根底から、優しい気持ちが感じられて。
だったら最期まで面倒をみればよかったのに!と。
可哀そうな人です、父は。

やはり父を許すことはできません。
なんで…一時でも愛していた人に、あんなひどいことが言えるんだろう…。
とても理解できません。

華さんは、付き合っている彼に対しても同じことを思っているのかもしれない…と思いました。
愛していた人を傷つけること、その深い痛みを知っているから、華さんは彼に対して何も言えないのだろうな、と。
さらに、人は愛し合っていても、いつかはこうしては離れていくという喪失感を、深い痛みとして持っているのかもしれません。
私は、華さんの優しさ、奥深さを感じていました。

さて、その人生での後悔は、父を殺めたことではなく、弟を巻き込んでしまったことだと彼は言いました。

前世の彼
前世の彼

弟は、私より強い。強い子だった。
けれど、あんなことを手伝わせたことを、謝りたい。
やりたくないことをさせて、本当にごめん!

前世の弟
前世の弟

いいよ。気にしていない。
だって気持ちはわかるよ、あんな父だったから。
1人で抱えなくていいんだよ、もう。

弟は納得していたようでした。

お父さんとの対話もしていきました。とても反省していました。
お母さんはニコニコしていました。そして「知っていたよ」と。
お母さんは全部知っていたようでした。
なんでこうなったのかも、全部。
「しょうがない人(夫)だよね(笑)」と。
そして彼に、「最期まで一緒にいてくれて、ありがとう」と。

イデア
イデア

華さんは、「好きな人と一緒にならないことで、罪を償う…」とか、そういう風にどこかで思っていたみたい?

華さん
華さん

思っていました。
自分を責めることで…と。
自分ひとりが幸せになっちゃいけないって。
自分には価値がないから、幸せにはならないって。
ずっと苦しまなきゃいけない。
ずっとそう思っていました。

あのお父さんは、実は前世の彼の投影なのかもしれません。
愛するものを守れないことへの罪悪感。
それを絶つために、殺めたのかもしれません。

(過去世でお父さんのような人生を送り、後悔したのかもしれない…という仮説です。もしそうなら、それが大元の原因かもしれませんが、今回はそこまで誘導するお時間がありませんでした…)


禅の言葉に「殺仏殺祖(さつぶつさっそ)」というものがあります。
仏に会ったら仏を殺せ
親に会ったら親を殺せ
己に会ったら己を殺せ

これは人を殺めろというススメではなく、比喩です。
何かを崇拝している限り、自由にはなれないし、1人前にはなれない。
これは、執着を手放せという意味合いがあります。

「罪悪感」という執着。
「ずっと苦しまなければならない」という崇拝。
「自分は無価値だ」という煩悩。

そこから創り上げられたものは「役立たず」という俳優。
そしてその舞台が繰り広げられるという、現世(うつしよ)。

その苦しみから解放、舞台の幕引きを任された華さん。
それは苦しいものですが、今の華さんだからこそ任された、渡されたバトンなんですね。

そのためにも、今回のセッションの最後には、「罪を償うために、ずっと苦しまなければいけない」という魂の契約のようなもの(崇拝や煩悩)を終わらせるイニシエーションを行いました。


華さん
華さん

今までずっと耐えること、受け入れることを学んできたように思います(涙)。
これからは…

と、華さんの未来の扉が開かれていきました。
現在起きている恋愛の問題は、一枚の葉っぱとしての現象とはいえ、セッション後すぐ「あ、彼から連絡が入っている(笑)」と、スマホを見て笑った華さん♡
「これだから、潜在意識ってすごいですよね」と、素敵な笑顔でした。


華さんのこれからのご活躍、ずっと応援しています。
ありがとうございました(^^)

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